こぶとりじいさん  (2005.2.9)


 

昔々、あるところに、小太りのおじいさんと小太りのおばあさんが住んでいました。

ある日、おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

さて、山に入ったおじいさん、今日はたくさん柴を刈りました。

充分柴を刈ったので一服しようとおばあさんの作ったオニギリを開けたところ、なんと、遠くに光る竹があるではありませんか。

「なんだらあの竹は...」

おじいさんは恐る恐る光る竹を刈ってみました。すると中から親指ほどの背の女の子が、おぎゃー、おぎゃーと出てきました。

「これは神様からのさずかりものに違いない。この子は親指ほどにちんまいので親指姫と名づけて大切に育てよう。」

おじいさんは小躍りして親指姫を小屋へ連れて帰りました。

さて一方、川に洗濯に行った小太りおばあさんはというと。。。

おばあさんが川でいつものように洗濯をしていると、遠くから大きな桃が、どんぶらこー、どんぶらこー、と流れてくるではありませんか。

「なんだろこのばかでっかい桃は...」

おばあさんは試しに桃を誘ってみました。

「ピ。ピ。ピーチ来い。こっちの水は甘いぞ。あっちの水は辛いぞ。」

すると桃は、スルスルスル〜っとおばあさんの方にやってくるではありませんか。
おばあさんが桃を拾い上げると、中の方でなにか物音がします。コンコン。コンコン。
おばあさんは恐る恐る大きな桃を割ってみると、中から小指ほどの背の男の子が出てきました。
「これは神様からのさずかりものじゃ。このちびっこい子を一寸法師と名づけて大切に育てよう。」

家に帰ったのはおばあさんの方が先でした。
庭では飼い犬のポチがおばあさんを出迎えます。「ココホレ!ワンワン!」
おばあさんがポチの指示するところを試しに掘ると、なんと大判小判がざくざく出てくるではありませんか。

「よしよし、今日もへそくりは無事じゃて。」

それをこっそり見ていた隣の床屋の和田さん、驚いておばあさんの元を尋ねました。

「あのー、おばあさん、ポチを1日貸してくれんかの。」
「ああ、和田さんのことだから頼まれたら断れんじゃて。1日でも3日でもかわいがったってーな。」

隣のワダさんは喜んでポチを借り受け、小躍りして家に帰って庭に放しました。

「さあ、鳴くんだ!」

でもポチは鳴きません。

「鳴かぬなら、鳴くまで待とう、ホトトギス」

するとポチは、「じゃー勝手に待ってれば?」とでもいう風に鼻をほじりだしました。そのポチの態度を見て散髪屋の和田さんは怒りました。

「鳴かないのならお前の舌をハサミでちょんぎるぞ!」

「ココホレ...ワンワン...」

ワダさんはワクワクしてポチの指したところを掘りました。

「これでワシもラクして大金持ちじゃわい。」

しかし、掘っても掘っても中からは何も出てきません。

「おかしいこったなー。」

ワダさんは必死に穴を掘り続けます。穴が2メートルくらいの深さになったとき、ワダさんは穴に向かって叫びました。

「王様の耳はロバの耳!」

そうです。和田さんは王様の秘密を知ってしまっていたのです。


さてさて、物語を最初のおじいさんとおばあさんに戻しましょう。
おじいさんが親指姫をつれて帰ってきたとき、おじいさんとおばあさんは驚きました。

「こんな偶然があるものじゃろうか!」

おじいさんとおばあさんは、長い間子宝に恵まれず、寂しい生活を送っていたのです。

「神様仏様、ありがとうございますだ。」

寂しい家庭に突然新しい家族が2人もできて、小太りじいさんの家は枯れ木に花が咲いたような賑やかさになりました。しかも、桃から生まれた一寸法師、竹から生まれた親指姫のどちらも、よくしゃべることしゃべること。なんと2人とも得意技は早口言葉だったのです。

「スモモもモモもモモのうち、スモモもモモもモモのうち、ィェーィ」
「隣の竹垣、竹、立掛けた、隣の竹垣、竹、立掛けた、ィェーィ」





ある日、池のほとりでお馬のけいこをしていた金太郎は、あやまってマサカリを池におとしてしまいました。
「あなたが落としたのは金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」
「いいえ、私が落としたのは金の卵を産むガチョウです。」
「それではあなたのガチョウの代わりにこの不思議な豆をあげましょう」




未完