ある程度歳を取っている人に「スリランカ」と言ってもパッとこない人が多いようですが,
「セイロン」というとまずほとんどの人に通じます.

この国の名前から,スリランカの農作物と言えば紅茶を連想する人は多いのではないでしょうか?

もちろんスリランカでは,セイロンティーのブランドで有名な紅茶をはじめ
ヤシ,バナナ等のプランテーションが盛んです.
しかしそれらの商品作物と共にとても大事で,本当の意味で彼らの生活を支えているのが米です.

多くのスリランカ人は,1日3食,米を食べます.
やはりカレーとともに米をを食べることが多いのですが,米粉をクレープ状にした「ホッパー」や,
そうめんのような麺状にした「ストリングホッパー」も人気です.

米に限らず穀物系はそうですが,米は保存が利くので生活に安定をもたらしてくれます.

農耕が発達したために人間は定住生活ができるようになったといいますが,
米を作り貯蔵することによって,次に不作の年が来ても耐えしのぐことができます.


 

スリランカの農村地帯を見ていると,自分では見たことのない日本の昔の風景を想像します.
農作業はまだまだ機械化が進んでいないので,ほとんどが人力と家畜に頼っています.

(日本も昔はこうだったんじゃないかな) と,ふと思います.
そんな時は,なんか,自分の元居た場所に帰ってきたような気がしてホッとします.

今住んでいるアメリカも僕にとってはけっこう住みやすいところですが,
やはりこういう意味での安心感みたいなものは感じられません.

異国の地での安心感というのはとても心強いものです.
 

発展途上国というのは非常に面白いところです.

都市部では大きなビルが立ち並び,滞在期間の内に目に見えて先進国に近づいてきます.
一方農村部では発展はとても緩やかです.
都市から農村に行くだけで,何十年もタイムスリップをしたような感覚におそわれます.

スリランカはほんとに小さな島国なんですが,その小さな範囲の中に
いろんなものを詰め込んだような,不思議で奥の深い国です.