イエローストーン国立公園−旅行記(作 成:2004/9/20)


2004年9月4日〜6日にかけて、ワイオミング州(正確には一部アイダホ州とモンタナ州も含んでいる)のイエローストーン国立公園に行ってきまし た。
これはその時の旅行記です。


Yellowstoneに行くぞ!!

僕の家庭は、9月4日がナオの誕生日で9月6日が僕の誕生日。今年はたまたま9月4日が土曜日、5日が日曜日で6日の月曜日がLabor Day(9月の第1月曜日の労働者のための祝日)だったからなんと2人の誕生日を含んだ3連休でした。

2人ともインドア派なので特にどこかに行くつもりはなかったんだけど、冗談で聞いてみた「さあ、どこに行く?」という問いかけに、ナオが冗談で イエローストーン!」と答えました。

それから2人で、この冗談の思い付きを実現させるかどうかの議論になりました。

2人とも、本当は行きたくない(めんどくさい)。イエローストーンは僕のいるアイダホ州南部からの観光地としては定番で、今まで僕の仕事の上司や同僚に誘われては断っていました。

でも今回は、「2人とも行きたくないけど今しかチャンスもないし、無理やり行ってみよう!」ということになりました。僕らはけっこうこんな感じです。

あわてて旅行準備

旅行に行くのが決まったのが出発日の前日(金曜日)。僕が仕事をしている間に妻が宿探しをしていたんだけど、シーズン中の3連休ということで、特に初日、 土曜日 の宿が全然無い。大人気の国立公園内での宿泊は論外としても、国立公園外の最寄の町、West YellowstoneGardiner (両方モンタナ州)でも残っているのは一泊 $200 以上の部屋ばかり。うーん、困ったな。

そういった制約もあって最終的に決まったのは:
まずイエローストーン付近で安く泊まることのできない1日目(土曜日)に、イエローストーンを突き抜けて南部に隣接するグランドティートン(Grand Teton)国立公園まで足を運ぶ。そして最寄の町のワイオミング州 Jackson に泊まる(ここは比較的空いている)。2日目はグランドティートン国立公園を抜けてイエローストーンに入り、北のGardinerという町に泊まる。これで、宿はなんとかなりました。

次に車です。僕たち夫婦は1人1台車を持ってるんだけど、両方とも良い車じゃなくて長距離旅行ができません。そこでレンタカーを借りました。Pontiac GrandPrix 3800cc。

car

出発進行(1日目)

僕たちの住むアイダホ州ツインフォールズからイエローストーンまでは車で約5時間。けっこう退屈な長距離ドライブです。途中の町、アイダホフォールズで休憩がてら朝市に寄ったりしながら、イエローストーンに向かいました。

West Yellowstone の少し先、西入口についたのは午後3時くらいだったかな?国立公園に入るまでは野生動物を1匹も見なかったのに、入るとすぐに車道を歩いているバイソンに出くわしました。
話の通りだ、と思い喜んでいると、その次はミュール鹿の群れ。雄1匹に雌と子どもが10匹ほどの群れが水辺を悠々と歩いています。奈良の鹿よりも大型の鹿 です。

初日は西入口から入ってそのまままっすぐ南に抜けて、グランドティートン国立公園を通過して宿泊先の Jackson に向かう予定でした。そんなに時間に余裕もないので南出口に向けて車を進めていくと途中の道で車が大渋滞です。何かと思っていると、結局バイソンの群れでした。

deer bison

その他、イエローストーン内にある温泉を見たり、遠くの山の中腹にいたエルク(大型の鹿)を双眼鏡で見たりしながらグランドティートンに入りました。

グランドティートンは景色がきれいだという前評判でした。確かにきれいな山並みの続く景色でしたが、僕たちはあまり景色に興味が無かったのでイマイチでした。

grand teton

宿泊先の町Jacksonは冬にはスキーリゾートになるようで、すごくきれいで物価も高い町でした。3連休の土曜日ということもあり、イエローストーンの 観光客ですごく込んでいました。ナオの誕生日を祝うため宿泊先の人にお勧めレストランを3軒教えてもらい、3軒とも廻ってみたんですが、とにかく観光客だらけで、どこも予約でいっぱいで入れない。。。。でもなんとか3つのウチの一つに入れました。

できるだけ旅先でしか食べれないようなものを食べたかったので、イエローストーンにちなんでバイソンかエルクを食べようと決めていました。そのレストランにはエルクのステーキ(一人$30)がありました。高いんだけど今後エルクを食べる機会なんかそんなに無いと思って、奮発してエルクを食べました。エルク は牛肉よりもあっさりしていて、それでいて微妙にマトンのような臭みがありました。ビールやシャンパンも飲んで、誕生日のデザートもサービスしてもらって大満足。行ったレストランは The Blue Lion というところです。

elk meat cake

間欠泉を見よう(2日目)

イエローストーンにはたくさんの温泉があります。中でもガイザー(Geyser−間欠泉:何時間に1回とか湯がバーっと噴き上がる温泉)が評判です。

2日目のテーマはとりあえずこの間欠泉を見に行くことです。間欠泉は数時間から半日に1回しか出ないので、闇雲に待っていても見ることができません。有名 なやつは大体、イエローストーン内のOld Faithfulという休憩地にある案内所にいけば出る時間がわかります。

僕たちは、オールドフェイスフルガイザーグレートファウンテンガイザーを見ました。
オールドフェイスフルガイザーは一番手ごろに見れる間欠泉です。噴き上げ時間がわかるオールドフェイスフルの案内所からすぐのところにあるし、大体1時間強の間隔で噴き上がるので、待つのもラクです。
グレートファウンテンガイザーは、主要な間欠泉の中では一番見にくい間欠泉です。1日に2回しか噴き上がらないし(ということは夜中に1回出たら日中の チャンスは1回しかない)、案内所では予測が不可能となっているのでいつ出るかわかりません。

案内所に行くと、この間欠泉は前日の午後2時に出たとのことでした。
間隔が大体12時間なので夜中にも1回出てるはずだけど、いつ出たのかはわからない。
今日出る時間の予想は午後2時±4時間...すなわち朝の10時から午後6時までいつ出るのかわからない。

でも、せっかくなので行ってみよう、と思って午後1時ごろに行くと、すごく運良く、到着5分後に出ました。グレートファウンテンガイザーを見て、貴重なものを見たといううれしさはあったけど、見やすいオールドフェイスフルの方を見ておいたらそれで充分かも、と思います。特に「見ないと後悔する」というほど特別なものでも無いですね。

geyser1 geyser2

2日目は丸一日あったので、途中、鹿やバイソンを見ながらイエローストーンをゆっくりと北上していきました。その間に、イエローストーンのグランドキャニオン(Grand Canyon of Yellowstone)を見ました。ここはイエローストーンの中の大渓谷で、イエローストーンという名前の元になった黄色い岩肌も見られます。
北のマンモスホットスプリングス(マンモス温泉)あたりでは、炭酸カルシウムで真っ白になったテラスがところどころにありました。

canyon mammoth

2日目の宿泊先 Gardiner は、北入口を出たすぐにあってロケーションはバッチリです。でも町自体は1日目の Jackson や、来る時に通過した West Yellowstone などにはかなり見劣りします。しかも僕たちのモーテルは町外れだったので、町であまり楽しむのは諦めて、節約のためにパスタ屋さんで夕食を食べて寝まし た。ただ、行ったパスタ屋さん(Outlaw Pizza&Casino)が大当たりで、ラザニア$8、スパゲティー$6、ビールがなんと大ジョッキ一杯$1.5、とか、味は普通だったけど激安で、食べて飲みまくりました。

めずらしい動物を見よう(3日目)

3日目は最終日なので、午前中には出発して家に帰らないとダメだったんだけど、一つ心残りがありました。それは、めずらしい動物をほとんど見ていないこと です。
何も下調べせずに来たイエローストーンですが、公園内で買ったパンフレットにはいろんな動物がいるように書かれています。バイソン、ミュール鹿、エルク、 ムース、プロングホーン、茶色い熊(グリズリー)、黒い熊、コヨーテ、などなど。

この中で2日間で見たのはバイソンとミュール鹿(この2種類は飽きるほど見ました)、エルク(遠くの2匹を双眼鏡で見ただけ)のたった3種類です。どうに かもっと希少なムースとか熊を見たい。できればイエローストーンで一番危険で、特に100 m以内には近寄るな!と注意されている熊を見たい。

パンフレットには動物を見るには早朝または夕方と書いていますが、公園内に泊まっていないのでちょっと難しいです。そこで無理かもしれないと思いつつ、とにかくパンフレットに熊の生息地と書かれている北東方面へ行ってみようということになりました。熊は無理でもムースが見れるかもしれないし。

東の方は一部道路が通行止めになってたこともあり、すごい空いていました。車を走らせていると人だかりがあったので、熊か!と思って止まってみると、どうやら鹿がいたけど逃げたとのこと。でも、観光客の一人が「ずっと先でさっき熊がいたよ。」と教えてくれました。

そこであわてて車を走らせたんですが、どこまで行っても熊らしいものはいない。んー、もうどっかに行っちゃったんだろーなー、と悔しい思いでほとんど諦めていると...すごい人だかりが見えました。
もう、バイソンや鹿とは異質の人だかりです。あれは熊に違いない。熊自体が小さいので写真で見ると遠そうですが、黒熊がいました。
小さくても危険なんだろうけど、こういう機会は二度とないと思って2人ともクマから7-8mまで近づいて写真を撮りました。

bare1 bare3

そうこうするうちに、黒熊の子どもかな?茶色い熊が2匹現れました。観光客が3匹の熊に大満足していると、ほどなく女性のレンジャーの人が来て、観光客を怒って追い払いました。「その距離は100m以上じゃないでしょう!!!それとあん たたちの車が道を塞いでるから通れないでしょう!!!」
ふと見ると、路上は車だらけでした。

bare4 bare5

幸運にも熊をすごく近くで3匹も堪能できたので、どんどん欲が出てきて、「次は絶対ムースを見てやる」と思ってもっと車を進めました。プロングホーンはいたんだけど、全然ムースがいません。引き返して帰る前に少し車を止めてバイソンの群れを眺めていたんですが、そうするとバイソ ンがどんどん近づいてきました。バイソンはでかいので、10 m くらいまで近づいてくるとかなり怖くて、車に入っていると、なんとバイソンの群れが道を渡り始めました。ということで幸運にもよく写真で見るようなバイソ ン渋滞の先頭に立つことができました。バイソンが車のガラスを隔てて 1 m のところまで来ると壮観です。

bison2 bison3

結局ムースは見れなかったものの、大満足して帰途につきました。帰る途中に West Yellowstone の町でバイソンの肉のBBQステーキを食べて帰りました。ちなみにアメリカ英語では、バイソンのことをバッファローと言います(イギリス英語ではバッ ファローは水牛、バイソンは野牛として別物です)。バイソンの肉はバッファローステーキとして売られています。特にまずくはないけど、あんまりおいしいも んでもないですね。マトンに近い獣くささがある肉でした。

bisonmeat1 bisonmeat2



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